社長 中嶋守夫 自己紹介

小さな家

2015/07/15(水) 未分類

最近、住宅雑誌などでも「小さな家」というようなキーワードを目にするようになって来ました。世の中総じて「エコ」と言われる方向へシフトしていますね。

建築家 伊礼 智さんのコラムをご紹介したいと思います。これからお住いの計画をされる皆さんの参考になればと思います。

 「小さな家」の魅力とは、何でしょう。設計の仕事を続けてきて、住まいの心地よさは広さではなくて、居心地の良い居場所がどれだけあるかだと思うようになりました。
 小さな家を考えると言うことは、ある具体的な数字ではなくて無駄に大きな家に住まないというスタンスを身につけることではないかと思います。無駄に大きな家に住まない…このことはもっと語られていい美徳なのではないかと考えていました。省資源であり、省エネ、総事業費も低く抑えられ、何よりも小さな家は最大のエコといえるでしょう。
 小さな家は周辺の住まいに比べて小ぶりであることが可愛く思えます。その家に関わった人たちの奥ゆかしさ、寛容さ、優しさ、技術を感じる。敷地めいっぱいに無粋に建てるのではなくて、町に対して、環境に対して寄与する住まいとなるでしょう。
 小さな家は丁寧に設計され、丁寧に造られていることが大事。たとえ安い材料でできていたとしても 独特な気概と気品が感じられ、作り手や住まい手の人柄、知性が滲み出ています。
 住まい手の暮らしがよく表れ、設計も決して住まい手に媚びていない…。小さな分、住まい手もよく考えなければなりません。住まいとの格闘も必要でしょう。でも、むしろ、住まい手の「住むチカラ」を引き出すことになると思います。

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