設計 久保田由佳 自己紹介

視線の先にあるもの

公開日:2026/03/28(土) 更新日:2026/04/04(土) 家づくりについて設計 久保田由佳

最近、久しぶりに風邪をひきました。
夜中に咳き込んで起きたり、昼間もなんとなく体がだるかったり。
家で過ごす時間がいつもより長くなりました。

そんな中で、改めて感じたことがあります。

体調が悪いと、スマートフォンやパソコンを見るのが少しつらくなります。
かといって、何もせずにじっとしているのもなんだか落ち着かない。

そんなとき、ふと目に入る窓の外の景色に、
少し気持ちが楽になる瞬間がありました。

ベッドに寝転んだときに見える木々や、
デスクからふと横を向いたときに見える山の景色。
食事をしているときに正面に広がる庭と、その奥の風景。

意識していなくても、自然と視線の先に入ってくるものがあると、
それだけで居心地が少し変わるように感じます。

以前お話を聞いた建築家の 丸山弾 さんが、
「人は動くものや、物の縁、情報に自然と目が向く」とおっしゃっていました。
また、「動くものと動かないものの対比があると見ていて飽きない」とも。

昔は縁側から風に揺れる木を眺めて過ごしていたが、
今はテレビやスマートフォンの画面を見て過ごすことが多くなっています。

でも、家の中で過ごすときに、
外の景色が自然と目に入る場所があると、
それもまたひとつの“休まる要素”になるのだと感じます。

さらにそれが窓という”額”によって切り取られた向こう側の景色だと、より見ていて飽きないのだと。

どこに座るのか、どこで過ごすのか。
その位置から、どんな景色が見えるのか。

窓の配置によって、空間の居心地はぐっと変わるのだと感じました。

体調を崩したときほど、
家の居心地の大切さに気づかされます。


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