


家づくりの打ち合わせで窓の話になると、多くの方は「明るい部屋にしたい」「風通しを良くしたい」とおっしゃいます。
もちろん、それはとても大切なことです。
でも、設計をしている私は、窓を見るたびに少し違うことを考えています。
「この窓からどんな景色が見えるだろう」
それが、窓を考える出発点です。
一本の木が美しく見える場所
遠くの山並みが広がる場所
夕暮れの空や、雨にしっとりと濡れる緑
そんな何気ない風景も、窓という額縁を通してみると、一枚の絵画の様に感じられることがあります。
だから私は、窓の大きさや形だけでなく、「どこに立つとその景色が美しく見えるか」を確かめながら考えていきます。
設計とは、壁や屋根をつくる事だけではありません。
その家で過ごす毎日の中に、「ふと外を眺めたくなる瞬間」をつくることも、大切な役割だと思います。
朝、カーテンを開けた時の光
食卓から見える庭の緑
ソファーに腰掛けて眺める夕焼け
そんな日々の小さな風景が、暮らしを少し豊かにしてくれるのではないでしょうか。
家の中から見える景色は、その家だけの宝物です。
これからも、一つの窓に、その土地ならではの景色を映し出せるような設計を心がけていきたいと思います。
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