設計 山浦孝 自己紹介

図面では伝わらないこと

公開日:2026/10/27(火) 更新日:2026/10/29(木) 家づくりについて|設計 山浦孝

家づくりでは、たくさんの図面を描きます
間取り図や立面図、断面図
建物の大きさや高さ、窓の位置、素材の使い方など、住まいを形にする為に必要な情報が描き込まれています

けれど、どれだけ丁寧に描いても、伝えきれないものもあります
 
たとえば、朝の光が部屋の奥まで差し込む様子や、窓を開けた時に感じる風、木々の葉が揺れる音、雨の日の静けさ
季節によって変わる光の入り方や、時間とともに移り変わる景色も、図面の中だけで伝えることはできません

私たちが設計するときに考えているのは、建物の形や寸法だけではありません

この場所に立ったとき、何が見えるか
どこに座ると心地良いか
朝と夕方では、部屋の表情がどうかわるか

そうしたことを想像しながら、窓の位置や大きさ、天井の高さ、素材の選び方を考えています
図面の上でわずかな違いでも、そこで暮らす人にとっては、毎日の心地よさにつながる大切な違いです

だからこそ、設計では図面を描く事と同じくらい、その場所に立ち、光や風、周囲の環境を感じ取ることを大切にしています

家は完成した瞬間がすべてではありません

そこには暮らしがあり、季節の移ろいを感じ、ふとした景色に心を動かされたりする。そんな何気ない時間の積み重ねが、住まいの豊かさを育てていくのだと思います

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