軽井沢町 長倉の別荘【2019年12月16日】奥様より

「冬こそ半袖がいる~」と笑いました!

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  「ああ~木の香り、良い匂い。」この香りに包まれると、愛知県からの4時間半の移動の疲れも吹き飛びます。長年計画してきた信州への移住。7月、中軽井沢の家が完成しました。しばらくは別荘使いなので堪能するところまではまだ住んでいませんが、お盆休みに10日ほど、それからは月に2度ほど週末に行ってます。木の香りと質感、明るいキッチン・ダイニング、吹き抜けのリビング、動線の良い間取りetc.中軽井沢の家に行く度、癒されてます。


 実家の東京と行き来しやすい地で、愛犬に優しい町で、愛犬も暮らしやすい家を建てたいと思い、中軽井沢に土地を購入したのは10年ほど前。寒冷地に建設するので、冬でも家の中の温度差がなく暖かく過ごせることが第1希望です。当時、建設はまだ先のことなので気の向く時に近くの住宅展示場へ行ったり、インターネットで現地の工務店さんを探していました。「長野県・冬でも暖かい家」で検索して見つけた数社に資料を送っていただいたところ、社名も送付していただいた資料も個性的だった「美し信州さん」はとても印象的でした。
 3年ほど前、そろそろ建設会社を絞っていこうかと思った頃、愛犬の1頭が重い病気になり、気候の良い軽井沢で早くリハビリがしたく、建設を急ぎました。愛犬の負担を考慮し愛知県で話が進められるハウスメーカーと契約しました。が、工事の日程等が決定した頃、病気が急速に悪化。「地鎮祭を含め、この先現地に必ず行かなければならない日がある。その時愛犬に無理はさせられない。愛犬のことを優先したい。」そう思い契約破棄。愛犬は予定していた地鎮祭の前日に亡くなりました。しばらくは喪失感で何もやる気が起きず、悲しみの毎日でした。でも長年楽しみにしていた軽井沢の家。家作りで何とか元気を取り戻そうと再スタートしました。


 工務店さんの利点は、ハウスメーカーや設計事務所と違い、実際工事に係わる人まで分かることです。建設現場が遠方の私共にとって安心につながります。HPや資料で良さそうな印象だった工務店さんと直接お話が伺いたくて、美し信州さんを含め数社を訪問することにしました。美し信州さんは「手の物語・百年の家」の冊子で惹かれ、工務店さんで一番気になる存在でしたので、そこに書いてあることが事実かを見極めたく伺いました。アドバイザーの中村さんと設計士の平林さんとの出会いです。暖かい家のしくみや木材の話、工事に係わる方々の話など、いろいろ質問させていただきました。お二人とのやり取りや「陽なたの家」の居心地の良さに、どうやら冊子にウソはないのではと好印象でしたので、家作りの想いや希望を話し、間取りの提案をお願いしました。
 数週間後に提案していただいた間取りは、現地の方位を生かしたL型に居室を配置したもので吹き抜けも大きく、大変魅力的でした。が、まだ急いでなかったことと、他社との比較もしたかったので、半年ほどそのまま保留。驚いたのは、その間「我が家のことなど忘れられてしまったのでは?」と危惧するほど、美し信州さんからは返事の催促がありません。納得いくまで検討したい私共にはさらに好印象でした。

再度訪ねた時には、ほぼ心を決めていました。遠方のため、質問などのやり取りはほとんどメールでした。中村さん・平林さんの明確で丁寧なお返事や、最初に提案していただいた間取りを基に進めていった打ち合わせの中で、信頼は深まっていきました。工事前に、社員・パートナーさんと施主の顔合わせの機会の着工式があることも信頼が深まる一つでした。建設現場が遠方の私共にとっては、工事に係わってくださる方のお顔が事前に分かるということは、とても安心できます。顔合わせの機会を設けているというのは、技術の自信の表れと思います。また完成見学会では、木の香のする気負いのない自然な雰囲気の家に、ますます惹かれていきました。


 「冬でも室内隅々まで暖かく過ごせる家」「地震などの災害に強い基礎工事のしっかりした家」、つまり見えないところにも手を抜かない建設会社を探していました。それは、信頼できるかどうかしかないと思います。美し信州さんは、冊子に書いてある通り、社員・パートナーの皆様が最高の力を出して自信をもって建設してくださると思えました。
 土地を購入してから建設するまで期間が長かったので、その間かなりの会社を訪問しましたが、当初資料だけでしたが「こんな家が良いな」と感じた美し信州さんへお願いすることに決めました。遠回りをしましたが、あの時愛犬が、美し信州さんへ戻してくれたのだと思います。


 寒さ厳しい1月に始まった工事でしたが、現場監督の滝澤さんをはじめ、上原棟梁・工事関係の多くのパートナーさんには、完成まで終始真摯に取り組んでいただき、ありがとうございました。間取りが決定してから完成までは、とても早く感じました。地鎮祭・着工式・建前式と次々と進んでいき、遠方のせいもあり正直大変な時もありました。唯一の反省点は、完成を軽井沢の工事自粛期間の7・8月前にと、若干急いでしまったことです。もう少し細部まで熟考してから着工すれば、工事途中の数々の決め事の際、待っていただくことも少なかったのでは、と思います。何度も待っていただきご迷惑をおかけしましたが、いつも快く受け止め対応してくださりありがとうございました。真っ新だった土地にだんだん出来上がっていく過程を見学できたことで、中軽井沢の家には愛着が沸いてます。完成までの道のりを思い出すと感慨深いです。


 建物は完成しましたが、愛知と長野を行ったり来たりなので、まだ生活する家としては未完成です。さらに住みやすくなるよう、インテリア・外構等を考えていくのも今後の楽しみです。現在、外構の相談・検討中でこちらの完成も待ち遠しいです。初めての冬ももう直ぐ。先日、子供たちも集まり、待望の薪ストーブの火入れを行いました。室内が暑すぎ、「冬こそ半袖がいる~」と笑いました。この先厳しい冬の到来ですが、きっと暖かく過ごせることでしょう。どれほどの暖かさなのか体感が楽しみです。また先日の台風のような自然災害も今後あるかと思いますが、頑強な基礎・木組みでできている美し信州さんの家を信じております。


 今のところ大変心地よく過ごしています。愛犬も悩んだ末のカラマツのフローリングで滑ることなく歩き回っています。愛知の家に帰らなければならないのが、悩みですね(笑)。今後も多々お世話になることがあると思います。末長いお付き合いをよろしくお願いします。