上田市 広々空間大屋根の家〔2015年12月25日〕ご主人様より

妻と引越し前に掃除をしている最中、何度「いい家だね」と話したことでしょうか

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1.序章
思い起こせば、本格的に家作りを検討し始めたのは2013年の夏頃からだったと思います。あの頃は妻と二人で「いいね~この家・・・」と言いながら、住宅展示場を訪れていただけでした。
展示場に頻繁に足を運ぶうちに、だいたい二つのハウスメーカーさんにまで絞り込めたものの、決断するまでには至らず・・・ぼやぼやしているうちに消費税が5⇒8%にあがる2014年4月を迎えるにあたり、2013年9月末までに契約すると消費税5%が適用されると知り焦って某ハウスメーカー(軽量鉄骨メーカー)さんと契約までしました。メーカーさんも必死になって契約を取りに来ているのがひしひしと伝わってくる感じでしたが、「家作りとはこんなものなのだろうな。」と感じながらも契約を結んでしまいました。
日々モヤモヤとした感じを抱きながら、やはり木の家への憧れが忘れられずにいる毎日。そこで妻と話し合って「消費税の事は一旦忘れて納得の家づくりをしよう!!」と、一度結んだ契約を解除し、また1からのスタートとなりました。

2.出会い
コンセプト?は決定したものの、お願いするところも決まっていないので、相変わらず展示場周りをする時間が過ぎました。メーカーさんから工務店さんまで見るようになったのもこの時期です。
何気なくネットで検索していて気になった【陽なたの家】に出向いたところ、内外観も気に入りましたがそのときに対応していただいた滝沢さんの対応が私たちのペースにぴったり。一定の距離をおいて見守っていただき、押し付けがましいセールストークも無いので、ゆっくりと展示場を見学することが出来ました。(後々知ったことですが、営業ではなかったのですね・・・。)
この時から、美し信州建設さんとの関係が始まりました。その後は勉強会や構造・完成見学会等でイメージを湧かしつつ自分たちの家を想像しながらニヤニヤ。。。分からないことはすぐに質問して分かりやすいように説明していただきました。

3.農振除外~設計
土地は実家の農地を借りて建てることにしました。元々農振地区内でしたので、農地転用の前に農振除外申請を行う必要がありました。役所に確認したところ、申請までに2ヶ月、許可が下りるまでに3ヶ月、また農地転用に1ヶ月とだいたい半年程度の時間がかかりそうとの事。端から消費税の事はあきらめていたので、時間はたっぷりとありました。(むしろありすぎました。)
手始めに中嶋副社長(当時)と設計担当の平林さんに自分たちのイメージと要望をお伝えし、最初の図面が上がって来ました。イメージどおりの図面が一発目から出てきたときには二人でびっくりしたのを覚えています。その後も見学会を重ねて先輩方のお宅からいいとこはしっかりと真似して、ブラッシュアップを重ねていきました。平林さんは私たちの意見に何でもかんでも同意してくれるわけではなく、ダメなことはダメとはっきり伝えてくださり、また、ダメな場合の代替案がこれまた良い感じなのでスムースに進んだと思います。嫌な顔ひとつ見せずに(私たちが気づいていないだけ!?)、何度も図面を書き直していただきありがとうございます。
知り合いにも「(ここまでしてもらっているのに)まだ契約していないの?早く契約してあげな~。」と言われました。そう思うと、契約前なのに設計に納得するまで付き合う美し信州建設のスタッフの心意気を感じました。(ハウスメーカーではこのようにはいかなかったと思います)

4.建築中
ようやく農転申請が通り、契約が進み始めました。美し信州建設さんの会議室で我が家の建築に携わる関係者が一同に集まり着工式を開いていただきました。扉を開くまではあんなにも大勢の方々が建築に携わっているとは思いもしませんでした。実際、着工式前から基礎工事を行っていただいていたので、現場で会わずに着工式でだけお会いした方もいらっしゃいました。
上棟の際には応援の大工さんも大勢来ていただき、見る見るうちに家の形になっていったのが印象的でした。中嶋副社長にはお手伝いお願いしますと言われていましたが、大工さんたちのあまりのスピードに「手を出したら邪魔だな・・・」と思い、吊スリングを回収するという裏方のような手伝いをさせていただきました(笑)。1本だけ柱の長さが間違っているというトラブルもありましたが、大工さんたちの素早い対応であっという間に解決。プレカットではなく、その場でインロー形状を作成するなんて!どうしてあんなにぴったり出来るの?と感心して見入っていました。
その後も宮入棟梁が汗水たらしながら、着々と家の形が出来上がっていく工程は今でも忘れられません。(毎週見に行く予定でしたが、どうしてもテニスの大会等で予定が合わずになかなか見学に行けなかったことが悔やまれます!!)あれよあれよという間に断熱材が入っていき、壁が出来て、サッシが入り、天井下地が出来て、外壁左官工事が始まり、木造作の工事が進み・・・詳しくは美し信州のHPをご覧ください(笑)。
工事の進捗と同時進行でお風呂・トイレ・キッチンの仕様決め、壁紙やモルタルの色決め等多々決めることがありました。その都度、現場監督の堀内さんをはじめ中嶋副社長と平林さんと打ち合わせさせていただきました。自分は決断が早い方だと思っているので、打ち合わせはスムースに進んだと思うのですがいかがでしょうか?

5.引渡し~現在(15年11月18日)
3月中ごろから始まった工事も10月いっぱいで工事は終わり内覧会を経て11月8日に無事引渡しとなりました。上棟日も明け方まで雨、引渡し当日も小雨==雨降って地固まる==と思うようにしています。
周りからは「まだ完成しないの?」と言われていましたが、「時間かけていいもの作ってもらっているよ」と返事していました。その通り、いい家が出来ました。妻と引越し前に掃除をしている最中、何度「いい家だね」と話したことでしょうか。
実は今回の家作りには妻の同級生が行政書士と設備屋さんとして携わってくれたのですが、引越し後に娘二人を連れて遊びに来てくれました。娘さんとは初対面でしたが入って5分後には、まだ片付かない家の中をわざわざ靴下を脱いで素足で走り回っていました。やっぱり無垢材の床は気持ちいいみたいです。同級生とは年末に我が家で同級会を開くと妻が張り切っています。
共働きの二人ですので、いまだに開かずのダンボールがちらほら(笑)。家具も富山の家具屋さんで注文したものの、納品が12月中旬くらいなのでテレビは床置き、ご飯はアパートで使用していた古いコタツ机です。ベッドも処分してしまったので、今は和室で布団生活です。今朝気づきましたが、私の寝相のせいで早速、障子に小さい穴をあけてしまいました(笑)。怒られると思いながら妻に報告したら・・・「シールでも張ってごまかしちゃおうか?」ですって。

6.未来
上にも書きましたが、家はいつまでも新築ではありません。傷も付くし汚れるし、穴も開きます。それでいいのだと私たちは思います。それが自分たちの家にとってのアイデンティティだと考えます。今はまだ美し信州建設さんで建てられた家ですが、そのうちに私たちの家に成長していくのだと思います。
現状、私たちの家は外溝も半分砕石を敷いてもらい、半分は地面むき出しのままですし、私個人の要望で気兼ねなくネジ・クギを打てるようにラワン合板で囲まれた土間もあります。イジリ甲斐のある部分がこんなにもたくさんあるのですから、これからじっくりと時間をかけて一緒に育っていきたいと思います。
あくまで私の個人的な意見ですが、美し信州建設さんは良くも悪くも放任主義です。押し売り的なことはまずありません。ただ、こちらからアクションをかけないとずっとそのままです。逆言えば、アクションをかければそれに対して親身になって答えてくれます。これからも数々の年間行事等おしゃべりする機会は多々あるので、わからないことがあれば聞けばいいのです。自分で直せないときはお願いすればいいのです。
もう、やりたい放題ですね。今後もしばしばお世話になることになりそうです。
見捨てずに見守っていただければともいます。よろしくお願いいたします。