女五代髪結処~さらなる美しさ、快適性を追求〔2014年1月28日〕佐野美容院様より
創業120年 新“女髪結処”
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もうそろそろお店のリフォームを考えたいねと話をし、まず頭に浮かんだのは、店の新しい完成予想図ではなく、中嶋亜紀子さんに相談すればいい!ということでした。高校の同級生という事もあり気心が知れていますし、彼女の仕事に対する考え方、姿勢を知っていたからだと思います。「いつか家を建てるときはお願いね」なんて言っていた事が、お店のリフォームを通じて実現できるとは思っていませんでした。
うちの店は、創業明治30年初代“佐野かく”が、「女髪結い処」としてスタートし、現在に至っています。昔使用していた炭のパーマ機、電気パーマ機、電気アイロン等が展示できるスペースの確保と、お客様にリラックスしてご来店いただける、落ち着いた店にしてもらいたいと言う二点をお願いして、中嶋さんにお任せしました。毎回打合せには「こんな感じはどうでしょう?こんな風にしたらいいのでは?」と私たちでは思いつかないような、色々な提案をしていただきました。リフォームなのにこんな事も出来るんだと驚き、完成前からオープンがとても楽しみでした。
工事に入ると、真夏のとても暑い時期でしたが、職人さん方に休みなく進めてもらい、工事期間が少なく心配しましたが、丁寧にそして見事に予定通り完成させていただきました。父は毎日職人さんと話しながら、工事の状況を見るのをとても楽しみにしていました。また、監督の池田さんには、引越しから最後の片付けまで細やかな気配りをしていただき、本当に感謝しています。
完成した店は、玄関から入ると正面で、代々受け継いだケヤキの看板がお客様をお迎えします。電気パーマ機などの展示スペースが出来たお陰で、社会見学に小学校の生徒さんが来てくれました。外観は、シックで趣のある素敵なデザインになり、新築と間違える方もいらっしゃいます。また、内部はバリアフリーとなり、車椅子の方もそのまま店へと入れるようになりました。収納も格段と多くなり面積は変わらないのに、広くなったように感じます。お客様にも「素敵なデザインだね」「木の香りがするね」と、うれしい言葉を頂戴しています。
私達美容師の仕事は、お客様のご要望を叶え冠婚葬祭生まれてから死ぬまで全ての事に携わる事が出来る、やりがいのある仕事だと思っています。素敵に生まれ変わった店に負けないように研鑽を積み、これからも技術の向上を目指しながら、自分自身も磨いていきたいと思います。
美し信州建設の皆様、本当にありがとうございました。